5月8日(木)実施 3年次 地域学
名寄高等学校の特色ある教科として、「地域学」をご紹介します。「地域学」では外部講師の黒井理恵様をお招きし、名寄市の歴史、文化、そして産業について学習します。地域の方々にご協力いただき、インタビューも実施します。そして一連の成果を冊子にまとめます。授業を通して、コミュニケーション能力を向上させることや、自己理解力とともに他者理解力を深めることを目標としています。
本日の授業はウォームアップとして「自分の体の声を聞く」ことから始まりました。
生徒たちは少しだけ目を閉じ、静かに自分の体の声に耳を傾けました。
その後、タブレットを使って、「偏愛マップ」(自分がとっても好きなもの)についてグループでディスカッションをしました。生徒からは「偏愛マップによって、相手はどんな人なんだろうと興味を持った」「偏愛マップを通じて、自分自身のことを考えるのが新鮮で楽しかった」との声があがりました。
続いて黒井様から「ヘドニア」と「ユーダイモニア」について説明がありました。
「ヘドニア」とは食欲など五感で得られる超短期的な幸せのことです。
「ユーダイモニア」は好きな気持ちや特技を活かした時に感じられる生きがいのような幸せのことです。黒井様は「ユーダイモニア」とキャリアを結びつけて考えることが大切だと生徒に伝えました。生徒は真剣な表情で黒井様の言葉にうなずいていました。
5月3日(土)、5月4日(日)の2日間にわたって、第46回北海道高等学校選抜剣道錬成大会に参加してきました。
両日ともに1日で8試合というハードなスケジュールでしたが、最後まで一生懸命取り組んでおり、試合を重ねる中で、技術だけでなく気持ちの面でも大きく成長している様子が見られました。
「打って反省、打たれて感謝」の気持ちで、今回の学びを支部予選に活かしてくれることを期待します。
運営の方々、合同チームを組んでくれた高校の皆さん、本当にありがとうございました。
5月7日(水)実施 全年次 探究之行
名寄高等学校は『総合的な探究の時間』に力を入れています。探究とは、「物事の本質を自己との関わりで探り、見極めようとする一連の知的活動」です。日常生活や社会に目を向け、生徒が自ら課題を設定することが大切です。生徒自身が設定した課題について、情報を集め、整理・分析・まとめ・表現をすることで、「興味・関心を持つ力」「行動する力」「情報を収集する力」「比較・分析する力」などが身についていきます。
1年次生は、先日のオリエンテーションをふまえて、今日から本格的な探究活動を始めました。ミッションは「学校内にあるボタン(スイッチ)、扉(ドア)、イス、印(マーク)をたくさん撮影すること!」です。そして撮影した写真を元に「なぜ"このボタンは、この形なのか?” "なぜこのドアは、この色なのか?”」といったことを考えていきます。このようにして「課題発見能力」が育まれていきます。
2・3年次生も、各班で設定した課題について、真剣な表情で取り組んでいます。情報端末を使いこなし、積極的にディスカッションする姿から、生徒の成長が感じられます。
2年次では1週間をかけて、いじめについて感がる時間を取ったあと、具体的ないじめ予防(撲滅)のアクションプランを考えました。
4月25日LHR いじめを作り出す「空気」について
4月30日朝HR いじめといじりの境界線について、被害者、加害者、傍観者の立場で考える
5月 1日朝HR 立場によっていじめといじりの境界線のとらえ方が違うことに気づく
5月 2日LHR いじめをなくすためのアクションプランを班ごとに考える
【いじめに関する 3つの キーワード】
①「空気」-いじめを容認してしまうのも、いじめを許さないのも「空気」に左右される。
②「シンキング・エラー」-多くの加害者はいじめているという認識がない。いじめに関する考えが間違っている。
③「アンバランス・パワー」-力が強いものが弱いものをいじれば、それはすでにいじめになる可能性が高い。
これらを踏まえて、アクションプランを考えました。
未だ答えのない課題を発見し、それに立ち向かうのが本校の「探究之行」です (探究を探求と誤ると担当者は意気消沈します⤵)。初回ワークとしてレジリエンス(容易に挫けない力)やラテラルシンキング(水平思考)を鍛える実験を各種行いました。生徒達は世間の常識を一旦脇に置き、固定観念に囚われない自由な発想で課題と格闘しました。宿泊研修に引き続き、1年次としての結束と協働力も高まったようです。